会場でも、振り返りでも言ったけれど、今回のイベントはとても僕一人ではできるものではありませんでした。
今回、僕の状態はひどいものでした。
最初から知っているコアスタッフの一部ならわかるだろうけれど…
もう何ヶ月も前から、「もう皇居マラソンは嫌だ、今年はどうしよう、やりたくない、もうやめる」と言いつづけてきました。
その準備も避けてきました。
会場で聞いた声によると、去年が終わった時点から「いや、もうやんないから」と言っていたそうです。
そうだったと思います。
僕はホントにしんでました。
「今回のイベントは、僕を助けるものにしてくれ」
「ひきこもりを支援するどころじゃない、『僕を助けてくれ』」
そうツイッターでつぶやいて(やけくそ気味で)、すると野口さん(ののやさん)が、それでいいんじゃない、とリプをしてくれました。
だけど、いったいどうすればいいっていうんだ。
「『ひとりは、ひとりのために』ではなく、みんなは、遠藤のために、で集まってくれとでもいうのか。そのために走ってもらうなんて、いったいどうやって?どんな呼びかけ方で??」
きっと、僕のワガママな動機でいいんじゃないかと思いました。
誰も助けたくない、僕の思いだけを通したい。
(だけど、そんなの、やる意味あるの…???)
もう本当に、例年なら準備に本格的に入って進める(スポンサー探しに動いたりスタッフどうして案を出して動く時期)11月中旬に入っても、いまだぐだぐだ言っていて「いやあ、やりたいんだけど、やりたくなくて…」
木村さんが、なんか見かねたのか、話を聞いて整理してくれたりしました。
「僕は、もう誰も助けたくないんだ、自分の幸せのためだけに生きたいんだ。生きたい人とだけ生きたいんだ。不特定多数の多くの人を『幸せ』になんかしたくない!」
それでもまら変わらず、相変わらずある種逃避して仕事や空手やらずっとやっていました。
試合が終わった、12月3週目!
やっと「もう固まってなくても、どうにかやらないと」と思って、いつもチラシを作ってくれたりする清水さんが、「今回手伝いますよ!」と言ってくれたので、色々ウェブとか、(もう僕は気力がないので)やれないもので、作る系のものを(サイト、チラシ…)をやってもらうことにしました。
仕事が早くて、すぐに作ってくれました。
野口さんの石鹸も、僕が言い出すのが遅くて、クリスマス明けにしか売り出せないことになっていました。
それでも嫌な顔ひとつせず、淡々と積極的に作ってくれました。
そ れ で も
乗り気がしない僕。
木村さんに泣きついてました。
「どうしてやらなきゃいけないんだろう、他に向き合いたいことがあるのに」
「私は…遠藤さんがなんのためにやっているかは本当にはわからない。本当にやりたくなければ、やらないでいいと本気で思う。だけど、このイベントのために動いてくれている野口さんや清水さんにあまりにひどい。
遠藤さんが大変なのはわかる。だけどそれを別にして、このイベントをおざなりな気持ちでほっとくのは、誰が悪いわけではないかもしれないが、許せない」
僕はまだごちゃごちゃ言ってました。
朝起きて、「やるしかないな」とは思いました。
ここまで言われて、やらないわけにもいかないのかもな、と。
メールを見ると、木村さんは、サイトの更新(細かいバージョンアップ)を淡々と進めていました。
タスク表ができあがっていました。
俺だけ動いてなかったんだよね。
4週目、もうギリギリですが、ファンドにまわりました。
マスコミに告知しました。
頭下げる周りでした。
「どうにか、体裁をととのえなければ。やってくれるみんなにも顔向けできない。
例年のように、マスコミ紹介されて、今回赤字確定だからファンドでなんとかしないと、体裁が整わない。盛り上げないと、やるだけやらないと、最低は…」
そんな気持ちで、どんどんあざとい広報をしていきました。
「ニートが走って被災地を助ける!自分より弱い人に伴走、支援できる自分に気づこう」
これは反発くうのも当たり前でした。
2ちゃんでもまとめられました。
内部からも反発きました。
以前の僕なら、他の団体がこれやってたらキレてました。
「これをみて、まだ渦中にいる当事者の人は、来たいとは思わないよね、下に見られてるよね。自分を本当に『弱者だ』と相当認められてる人しか来れないよね。拒絶しているよね」
もうどうしようもない。
じゃあどうすればいいんだ、盛り上げるために、そう言うことが、広がることだ。
人数が、去年は100人だっただろう?
それくらいは…。
今年はフェアトレード東北に寄付だろう??
集めないと…。
ブチきれて「俺だってそんなことはわかってるんだ!がーがー言ってじゃあどうするってんだ、士気がなえるんだ!」と意見を言った人に怒鳴って電話を切りました。
「もうどうしようもないわ…。こんなふうに、当事者であることの気持ちも忘れ、当事者であることを利用して進めるしかない自分にも嫌気もさす。でもそうするしかなくね?俺間違ってなくね??」
ツイッターでイベントRTをしてくれていて、話しやすいアミさんに参ってぐちりました。
たぶん、内容はどうでもいいことだったのかもしれません。
僕がいっぱいすぎるということだけ感じてくれたのかもしれません。
「何が大変なの?それ私やるよ」
なんか、死んでたら、広報やってくれることになりました。
自分の決めたことをてきぱき動くアミさん。
僕が不機嫌ながらも指示を出し、すぐに動き、自分でも仕事を見つけファンドや広報にできる限り動いてくれる清水さん。
会計で言い合いながらも、淡々と自分の受け持ち(参加費を下げる)をうけおい、石鹸を作って売り続ける野口さん。
気づけばタスク表がわかりやすくなっており、ウェブサイトが誤解を招かないよう、よりわかりやすいよう、文や構成をいつのまにか直してくれている木村さん。
僕は作業しては寝転がって、また作業しては寝転がって、みんなの進捗を聞いたり、進めていました。
「やるしかないんだ」と。
クリスマスから一週間くらい前に、「私手伝いますよー」と声をかけてくれていた、見知らぬ女性のメールをほっといて、自分勝手に「なんとか人を増やさないと、でもやること多すぎ、当日どうするの…」と考えていた自分がいました。
年末4日前、やっと思い出して、連絡をとり、その次の日に、彼女、長栄さんにお会いして、受付、その他当日の運営をやってもらってしまうことを決めました。
本当に明るく、テキパキ進めてくれました。
ものおじしないで聞いてきてくれました。
当日のことは、長栄さんに。
広報は、アミさんに。
ウェブや全体のビジョンは、木村さんに。
当事者参加費と、会計は、ののやさんに。
ウェブや細かい様々なこと(広報、ファンド、プレス…)、やってほしいことなど、補助は清水さんに。
もう僕はどうしようもなくて、みんなの役目が決まっていました。
ときどき「こうすればいいんじゃないの、今までこうやってきたし」
と口出したりしましたが「いや今回はこれでいこう」と言われ、「そっか」と任せました。
もう本当に、自分に余力がないことがわかってたからです、きっとお互いに。
寄付で、湯島清水坂クリニックさんの二人の医師が、最低赤字分を補填できるくらいをガンといれてくれました。
僕のまわりの、様々な友達が、声をかけてくれたり、いつのまにか、口座に振り込んでいてくれました。
某忘年会などで知り合って、イベントのコンセプトに賛成してくれた人たちが、素敵なブログや紹介をしてくれました。
ツイッターでどんどんRTされていきました。
たとえ、僕が休んでいても、どこかでひっそり、誰かが何かを少しでも動かしていました。
永栄さんは本当に動いてくれました。
貴重な休みの年末年始…。
色んな友達、方面に連絡してくれて、様々な要員、物資などをかき集めてくれました。
しかも、当日のタスクや進行まで。
アミさんも、100箇所以上をmixiで。
年末年始の仕事の合間に、4日で。
ののやさんは、石鹸を売り切って
そして石鹸を買ってくれた人たちがたくさんいて
3日前に、参加費500円になりました。
前々日。
当日のプログラムの細かい打ち合わせをするのが2日前という有様。
しかもそういえば、誰一人、今回、顔を合わせたことがない…!!!!!
皆、僕やイベントを通じて、という共通項だけで、メールやスカイプなどでつながってくれて、本当にどんどん進んできた。
で、人員が足りない。
前日、何人もの参加者や、ボラ希望者に、やっと詳しい連絡をして、当日、何をするかまだ割り振ってないけど、とにかく!! 来てくれ、と頼みました。
夢さん。
菅原さん。
四葉さん。
永栄さんの身内つながりで3人。
いきなり、声をかけてよく来てくれたよ…。
当日。
僕は部屋を出る時に、(ああ、もう僕のやること、今回はもう終わっているのかもな、とものすごく冷静な気持ちになりました)
たぶん、僕が行かなくても、進む。このイベントは。
僕はそれを確かめに行くだけでいい。
うっすらですが「信用できてるな」と思いました。
今回のスタッフ、ボラさん含めて、みんな。
いつもは、当日が本番で、僕がてんぱりながら、色々仕切って、動かし盛り上げなくてはいけなかったのです。
でも今回は、ゆっくり、見てて、楽しめるんだろうなと(やってくれる長栄さん他スタッフたちには失礼な話ですが)
当日は、また当日報告ブログかサイトで書くと思いますが、本当に安定していたイベントでした。
今までで一番。
本当に僕はいるだけでよくて、料理手伝ったりもせず、誘導もせず、司会もせず、走りもせず…時には寝たりもしてました笑
いったいなんだっただろう。
今回のイベント、本当自分は、ダメでした。
もう、本当に「助けて!」と撒き散らしていました。
ダメですから。
クズですから。
本当は、僕が助けてほしいのに、「助ける」みたいなコンセプトを一見前面に出したものをやってるのですから。
ずっと前、「助けて!」と言った時は、僕をあわれに思って、みんな走りにきてくれよ!別に来なくて喪いいけど!別にね!!
ということだと思ってました。
だけど、違った。
助けてほしかったのは、僕がこのイベント自体を楽しんで作ることで、あまりにつらそうで、あまりに手順がなってなくて、あまりに思いがへタレで、あまりに、主催者としてもうダメなかんじだったので、たぶん…。
皆が、このイベントを、僕自身を、支えてくれたのだと思います。
僕が、やろうとする、そのこと自体を。
僕は立ってられなかった。
いまだに今年の納得いく自分の中でのコンセプトなん立てられてやしない。
でも、
でもみんながどんどん引っ張ってってくれた、押してくれた。
僕一人では立てなかった、僕一人では、確実に、走れず、ゴールできなかったのです!!!!
ゴールさせてくれてありがとう。
僕を、やりたかったけど、苦しくて、いきつこうとできなかったところに、ひっぱりあげてくれて、同じように、僕以上に、動いて、がんばってくれてありがとう。
僕がなにもできなくても、
ひとりでは、立とうとする意思さえ、もう持てなくても
いつのまにか歩き、時には押し、背負い一緒に進んでくれてありがとう。
僕は、今年、こんなに、どうして成功したか、ということは、僕がみんなを、本当に信じることができたからだと思っています。
今までも、「成功」していたのかもしれない。
でも来てくれる人も、手伝ってくれる人も、僕は壁をつくって、線をひいて、一人で、がんばりたがっていた。
でも、もう、無理だった。
そんな自分勝手な自分なのに、成功させてくれてありがとう!!!!!
今はもう書くことがありません。
疲れていることもあるんでしょう。
だけど、僕はこのイベントをやっていていいんだな、と思いました。
今、思っています。
みちこ
よつば
ながえ
きむら
ののや
あみ
しみず
ゆめ
すがわらさん
ながえいもうとさん
ながえいとこさん
ながえいとこさんのおもとだちさん
まずスタッフに、ありがとう
今日は寝させてください。
明日も、報告はないかもしれないです。
すみません。
休みたいのです。
ありがとうございました。
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